換気の重要性が話題になる昨今、人が集まる場所では特に、「今、ここの空気、大丈夫かな?」と気になることが増えましたね。そんな中、菌・ウイルス・においの問題をまとめて解決する除菌力が注目を集めています。今回ご紹介するのは、「光触媒」を活用した除菌力。実はすでに、街のいろんなところで活躍しはじめていることをご存知ですか?例えば、安心な空気が求められる病院や介護施設はもちろん、鉄道車両やホテル、学校、保育園、オフィスなど身近な場所でも活用されているので、気がつかないうちにその効果を体験している人もいるかもしれませんね。
「光触媒」と聞くと難しそうに感じますが、実は紫外線を活用したシンプルでクリーン、かつ安全な仕組み。空気中に浮遊する菌・ウイルス・においの原因物質を、紫外光を使った光触媒反応を活用して、水と二酸化炭素などに分解してしまうのです。しかもフィルターを交換したり、水を補給したりといったメンテナンスの手間いらずなのも、活用の場をひろげる理由のひとつになっています。
このように注目を浴びる「光触媒」ですが、実はサンスターグループでは、2017年から光触媒脱臭除菌システムによる室内空気質改善事業に取り組んでいました。「なぜサンスターが?」と思われるかもしれませんが、お口の健康だけでなく全身の健康維持と増進に取り組むサンスターにとって、ストレスのない空気環境を提供することも健康を左右する大切な要因のひとつ。そのため2017年から、この分野で長年の実績のあるユーヴィックス株式会社がグループに加わり、さまざまな場所や施設に、空気清浄設備を提供してきました。
その中のひとつが、株式会社JR西日本テクノスと共同開発を進めてきた鉄道車両の空気清浄機。大阪環状線の鉄道車両に採用され、車内の空気を良好に保つことが評価されました。その結果、20年秋からJR西日本の特急列車に順次採用されることが決定しています。
大阪をはじめとする関西圏の方には、ひと足早く体験していただくことになった車両内の快適な空気。電車移動が気になる時代になった今、少しでもサンスターの研究開発がお役に立てたら、嬉しく思います!
サンスターの室内空気質改善の取り組みは、列車のような特殊な環境だけでなく、室内に設置して使用する空間除菌脱臭機の開発にもつながっています。それが、「QAIS-air-01」です。
「QAIS-air-01」は、最初にご紹介したように、「光触媒」反応で菌やウイルスを不活性化し、水と二酸化炭素などに分解します。この作用は、第三者機関によって浮遊ウイルスの減衰に効果が認められています。また、一般的な脱臭・除菌装置と比較すると、オゾンや次亜塩素酸を一切使用しないクリーンで安全な設計。フィルターのメンテナンスなどの手間が少なく、就寝時にも気にならない静音性も魅力のひとつです。そのため、病院や介護施設など、安心できる空気が求められる場所、においを解消したい場所で、特にご好評をいただいています。
これからの時代、菌・ウイルス・においが気になる空気を、「カラダがよろこぶクリーンな空気」に変えることは、病院や介護施設だけでなく、オフィス、ホテル、学校、そして一般のご家庭など、などさまざまな場所でニーズが高まることになりそうです。そんな新しい時代に求められる健康を、サンスターはこれからも追求していきます。
取材・記事 クラブサンスター編集部