サンスターのEQUITANCE(エクイタンス)は、ありたい姿に向け日々努力する50代前後の女性が前向きに次のライフステージを歩んでいくことをサポートするブランド。
そこで、エクイタンスが応援する、年齢を重ねても自分らしく輝く女性にインタビューし、その魅力を探っていきます。今回は、同時通訳者として活躍する田中慶子さんです。
プロフィール
日本トップクラスの同時通訳者として活躍する田中さん。
同時通訳者としてダライ・ラマやデビット・ベッカム、ビル・ゲイツなど、世界的な著名人やロイヤルファミリーなどの通訳を行う、田中慶子さん。高校時代に不登校になった経験があり、留学の後、就職した会社では周囲に馴染めずに孤立。再就職先ではトラブルに巻き込まれるなど、ここまでの道のりは決してスムーズではなかったといいます。
「不登校になったのは、高校2年生の途中から。私が通っていた学校は、愛知県の中でも特に校則が厳しく、髪の長さが規定より1ミリでも長いと怒られて、冬でも廊下に正座させられるような学校でした。生徒は全員、良い大学に合格することを目指さなければならないという環境にも嫌気がさし、少しずつ休むようになっていきました」
高校卒業後はアメリカの大学に進学。卒業後、日系企業、通信社などではたらいた後、NPO活動をしていたところ、NPOが財政難のため活動休止に。その後、フリーランスの通訳として活動をはじめました。
「通訳は、単語力や知識などを積み重ねていく仕事。努力さえすれば、年齢を重ねるごとにおもしろくなります」と田中さん。
通訳をはじめた当時は、少しでも辞書から外れた言葉を選ぶことは、行きすぎた行為なのではと思っていたけれど、最近は考え方が変わってきました。
「『辞書のとおりに訳す』と『中立である』はイコールだと誤解されているところがありますが、実際は違います。国や文化、バックグラウンドが異なる人同士の溝を埋めるのも通訳の仕事。その人の顔色や表情、雰囲気を読んで、共感力や反射神経をはたらかせてより伝わる言葉を選ぶのが、同時通訳のおもしろいところでもあります」
「通訳をはじめた頃と比べ、共感力や反射神経も鍛えられました」と田中さん。
仕事を引き受けると、まずは通訳をする人のことを徹底的に調べ上げ、話題になりそうなトピックについて山をかけます。先日、台湾のデジタル担当政務委員、オードリー・タンさんの通訳をした際は、講演の動画を何度も見て、猛練習したそう。
「頭の回転が早い方だけあって、早口で話題の展開も早い。ストーリーに一貫性があるのでそれを崩さないよう、省略せず正確に訳すためにできる限りの準備をしました。それでも、とても緊張しました。オードリー・タンさんの通訳は2回目だったのですが、回数を重ねれば緊張しないということはないですね」
田中さんの必須アイテム。同時通訳は15分ごとに交代するので、ストップウォッチで計りながら、独自の記号を交えてメモを取る。
通訳を続ける中、田中さんは、日本人の多くが英語を苦手とすることについて問題意識を持っていました。
「実は、日本人の英語の基礎力は世界的に見ても高いんです。でも、それがスキルになっていないのが大きなネック。日本人が英語を使えるようになり、世界で活躍するのを応援するために何かできないかと常に考えていました」
最近はリモートで同時通訳を行うこともかなり増えてきた。
そんな中、3年前に慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程に入学。さまざまなシステムをデザイン、またマネジメントするための方法論や手法を学ぶことで、英語学習について新しい発見があるのでは、と考えたのが動機でした。
「大学院で学んだことは多いですが、いちばんの収穫は自分が通訳として何をしているのか、客観的に理解できたということです。日本語と英語は言葉を置き換えるだけではスムーズに訳すのは難しいもの。まず言葉を理解して抽象的な概念にし、それを別の言語に落とす、という作業をしなくては本当の意味は伝わりません。私がやっていたことはこれだったんだ、とようやく腑に落ちました」
また、大学院ではアウトプットすることの大切さも学んだといいます。
「完璧でなくても、ひたすらアウトプットし続けると、自分の中でも見えてくるものがあるんです。今は音声配信メディア『Voicy』で英語コミュニケーション術について、こまめに発信しています」
「日本人の英語に対する意識改革ができたら、と思っています」と田中さん。
「今思えば、若い時にこだわっていたことって、大したことなかったりしますよね。年齢を重ねて『なんとかなるでしょう!』という開き直りや自信が出てきて、おもしろいことに純粋に夢中になれるようになった気がします」と語る田中さん。
そんな田中さんのこれからを応援するエクイタンス製品を試していただき、感想をお伺いしました。
「気分を明るくしてくれる、オレンジ色のパッケージが素敵ですね。私はスキンケアの香りもとても重視するんですが、フローラル系のやさしくてリラックスできる香りがとても気に入りました」
「オレンジは大好きな色。洗面台に置いているだけで気分が華やぐところも気に入っています」
田中さんが特に気に入ったのは、洗顔後、最初に使う「エクイタンス ブーストパワーローション」。スキンケアの手応えを感じにくくなった年齢肌にアプローチする化粧液です。
「つけてすぐにスーッと浸透する感じで、モチモチになりますね。しっとりしてほしいけどベタつくのは嫌、という私の理想にぴったりです。ハリが出て、これを使うとメイクのりも良くなります」
「エクイタンス ブーストパワーローション」で健やかな美の土台を築くことで、その後に使う化粧品のなじみもよくなります。
「人も、土台があるとポジティブに前進できる。そんなブランドの理念にも共感できます。これからの人生、さらに楽しみなんです」
取材・記事 古屋美枝
撮影 石原敦志