「猛暑」「酷暑」「激暑」といわれる日本の真夏。健康面で気をつけることといえば、何はさておき夏バテ対策!8月に入ると暑さでそろそろからだが疲れてきて、「今まさに夏バテ中…」という方も多いのでは?夏バテの原因は、食欲不振、冷房による温度差、睡眠不足などいろいろありますが、知らずしらずにかいている汗もそのひとつ。汗をかくと水分はもちろん、ミネラルなども失い、そのせいでからだのさまざまな調整機能が低下。夏バテ状態に陥りやすくなるのです。
そして、そんな時こそ積極的に摂りたいのがフルーツ。ビタミンやミネラルが豊富で、しかも水分補給もできるフルーツは、夏の栄養補給にぴったりな食材なんです。しかも食欲がない時でも食べやすいのも魅力のひとつ。今回は、旬のフルーツのなかでも特に夏バテ対策として注目したいものをご紹介します!
◎ベリー類
夏が旬のブルーベリーやラズベリーは、多くのビタミンと同時に、抗酸化作用のあるポリフェノール類をたっぷり含んでいるフルーツです。ポリフェノールといえば若々しさを維持するために良い成分として、また、ポリフェノールに含まれるアントシアニンは眼精疲労に効果がある成分として知られています。それだけでも嬉しいのに、ラズベリーに感じる甘酸っぱい香り成分、ラズベリーケトンが脂肪燃焼に効果があるという報告も!さらに、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンは、非常に高い抗酸化作用があり、血液の状態を健康に保ち、抗菌効果、抗ウイルス効果もあるといわれています。これほど注目されているベリー類は、夏バテ対策に限らず、健康全般や美容の観点からも日頃から積極的に摂っておきたいフルーツといえそうです。
◎すいか
すいか割りや縁側で食べるイメージなど、「夏のフルーツといえばすいか」といっても過言ではありません。水分たっぷりのみずみずしさからもわかるように、水分補給はもちろん、からだを冷ます作用があるため昔から夏バテ予防に重宝されていました。「水分だけで栄養は?」と思われがちですが、利尿作用のあるカリウムのほか、リコピンやβ-カロテンなども豊富。また、皮に近い部分には、血流の改善効果があるといわれるシトルリンも豊富です。最近はこの皮の近くにも注目が集まり、表面の緑の部分をそぎ落とした白い部分を、炒め物やお漬物などにして積極的に食べる人も多いよう。美味しいうえにからだに良くて、生ゴミも削減!トライしてみる価値はありそうですね。
◎桃
中国では延命長寿のシンボルとされるのが桃。夏の土用には桃の葉湯に入る風習があったり(葉にはタンニンやマグネシウムが豊富)、種の中身は桃仁といって婦人科系の漢方薬に使われたりなど、人々は古来からその効用に気づき、活用していたようです。また実の部分にはフルクトースという単糖類の果糖を豊富に含み、消化しなくてもすぐにエネルギーとして利用できるため、疲労回復への即効性が期待できます。さらに、ビタミンCやカリウム、水溶性食物繊維の一種であるペクチンが豊富なので、美肌効果や整腸効果もあるといわれています。
◎キウイフルーツ
冬が旬のフルーツですが、輸入もののおかげで通年手に入りやすいのが魅力。ビタミンCやE、カリウム、食物繊維などが豊富で、栄養面はもちろん整腸効果も期待できます。また、たんぱく質の分解酵素・アクチニジンが、疲れた胃腸の消化をサポートしてくれます。
◎柑橘類
オレンジ、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘類も、季節を問わずに手に入る定番フルーツ。カリウムやビタミンが豊富なことや、クエン酸による疲労回復が知られています。それ以外にも、香り成分リモネンが交感神経に作用して、脂肪燃焼や代謝を高める効果があるという嬉しい報告も。
フルーツは皮をむいたらそのまま食べられるのが魅力ですが、そればかりだと飽きてしまうことも。そんな時は、夏に嬉しいひんやりスイーツにアレンジしてみてはいかが?今回は、おすすめフルーツを使った6つのレシピをご紹介します。もちろんどれも、クラブサンスターらしくカロリーも甘さも控えめでヘルシーなものばかり。家族みんなで涼しげなひとときを楽しんでくださいね。
◎フルーツと、こちらも夏バテ予防につながる薬味野菜(新生姜&青じそ)の最強コラボ。
「白玉ジンジャーシロップ」
◎まろやかな豆乳プリンの中に桃がたっぷり!桃の香りと甘みが引き立ちます。
「桃の豆乳プリン風」
◎からだを温める効果のある葛を使って、冷房で冷えがちな夏に嬉しいデザートに。
「桃とりんごの冷やし葛」
◎アーモンドのビタミンEとキウイのビタミンC、ダブルでビタミン補給できる欲張りスイーツ。
「アーモンドパンナコッタ キウイソース」
◎夏みかんのフレッシュさを寒天にぎゅっ!夏のお肌に嬉しいビタミンCがたっぷりです。
「夏みかん寒天」
◎皮を器に見立てたおしゃれなひと品は、おもてなしにもぴったり。
「グレープフルーツ寒天」