3月13日はサンドイッチデー。「3(サン)」の間に「1(イチ)」をサンドしているところから、「サンド」「イチ」というのが記念日の由来です。この機会においしいサンドイッチの作り方をマスターしてみるのはいかがでしょうか。サンドイッチに関する著書が多くあるフードコーディネーターのナガタユイさんに作り方のコツを教えてもらいました。
監修者プロフィール
軽食やお弁当としておいしく手軽に食べられるサンドイッチ。その名前は1760年代に、イギリスの貴族、第4代サンドイッチ伯爵にちなんでつけられたものであることが知られています。カードゲームが好きだったサンドイッチ伯爵が、ゲームをしながら片手で食べられるもの、ということで作らせた「パンに冷製肉をはさんだもの」がサンドイッチと呼ばれるようになったといわれています。
「ルーツになったサンドイッチ同様、今も世界的にベーシックなサンドイッチといえば、パンと肉と油脂で構成されています。フランスのバゲットを使ったジャンボン・ブールや、ベトナムのバインミーなども基本の具は肉ですね」
ジャンボン・ブールはフランスでランチや軽食の定番。
ナガタさんによると、サンドイッチをおいしくするための重要なポイントがバター。3つのポイントを教えてもらいました。
ポイント1:上質な無塩バターを使う
「塩分は足すことはできても引くことはできないので、基本的には無塩バターを使いましょう。できればちょっと上質なものを選ぶのがおすすめ。こだわった材料を使えるのは自分で作るサンドイッチの醍醐味だし、良いバターを使うとそれだけでとてもおいしくなります。肉などを使わず、野菜単体をシンプルにサンドする場合は、有塩バターにしてもおいしいです」
ポイント2:バターをクリーム状にしてから、塗り広げる
「冷蔵庫から出したバターはそのまま塗るとパンの表面が荒れてしまうので、常温に戻して、ポマード状にしてから、バターナイフやパレットナイフなどで塗ります。塗り広げる時は、あんパンや餃子を作る時に使う、あんベラを使うのがおすすめ。平らで幅広なので、ムラなくきれいに塗れますよ」
ポマード状にしたらムラなくきれいに塗れます。
ポイント3:パンの表面にバターを塗ることで食材の水分移行を防ぐ
「水分の多い食材をはさむ場合、パンに何も塗らないと食材の水分がパンに染み込んでしまいます。パンの表面にバターやクリームチーズを塗ると、水分が染み込みにくくおいしさが長持ちします。水分の多いトマトを使うBLTサンドなどの場合は、さらにはさむ順番も工夫が必要です。トマトが直接パンにつかないよう、レタスとベーコンの間にトマトをはさむようにしましょう」
季節ごとに旬の食材を取り入れることで、サンドイッチをより楽しむことができるというナガタさん。
「春ならさわやかなルッコラやクレソン、柑橘類などを入れるのがおすすめ。新鮮な生野菜をパリパリ食べたい夏は、大葉や練り梅を使ってもおいしいです。秋はかぼちゃや栗を入れるのもいいですね。ぶどうや洋梨、柿などを使ったフルーツサンドもおすすめです。冬はチーズやベシャメルソースを使ったり、クロックムッシュにしても楽しめます」
今回は、今の季節にぴったりの、新にんじんを使ったキャロットラペのサンドイッチを2種類提案してもらいました。
「新にんじんはフルーティーでやさしい味わいなので、にんじんが苦手なお子さんでもおいしく食べられるはず。彩りも鮮やかで、おもてなし料理にもぴったりです」
▼材料(1組分)
全粒粉食パン(8枚切り) 2枚
無塩バター 5g
マンゴー入りキャロットラペ 40g
ゆで卵 1個
チキンサラダ 45g
ルッコラ 4g
マヨネーズ 6g
塩 少々
白こしょう 少々
ピスタチオ(スーパーグリーン) 少々
マンゴー入りキャロットラペ
ボウルにレモン果汁大さじ2、塩小さじ1/3、白こしょう少々を入れてよく混ぜあわせてからサラダ油大さじ1とエキストラバージンオリーブ油大さじ1を少しずつ加えてあわせる。ボウルににんじん(スライサーでせん切り)200g、ドライマンゴー(せん切り)50gを加えて全体を混ぜあわせる。冷蔵庫で1時間以上置いて味をなじませる(時間がない場合は15分程度でもOK)。
チキンサラダ
サラダチキン(市販品、もしくは蒸し鶏)100gにマヨネーズ15gと塩、白こしょう少々を混ぜあわせる。この中から45g使用。
▼作り方
①全粒粉食パンの片面に無塩バターの半量を塗り、エッグスライサーでスライスしたゆで卵を乗せ塩、白こしょう少々をかける。先に黄身が入ったものをカット位置に並べ、白身だけの部分は半分に切って上下に並べるとよい。マヨネーズ2gを細く絞る。
②1の上にチキンサラダを乗せ、マヨネーズ2gを細く絞る。次にマンゴー入りキャロットラペを乗せ、残りのマヨネーズを細く絞り、ルッコラを乗せる。
③もう1枚の全粒粉食パンに残りの無塩バターを塗り、2とあわせる。手のひらで上から全体をやさしく押さえてマンゴー入りキャロットラペと全粒粉食パンを密着させる。
④耳を切り落とし、3等分に切る。仕上げに粗く刻んだピスタチオをかける。
「卵とチキンでタンパク質がしっかり摂れて、糖質制限をしている人にもおすすめのサンドイッチ。ルッコラのさわやかな後味で春らしさ満点です」
▼材料(1組分)
食パン(8枚切り) 2枚
無塩バター 6g
ツナサラダ 35g
キャロットラペ 45g
せん切り蒸しキャベツ 30g
クリームチーズ 12g
くるみ(ロースト・粗く刻む) 3g
マヨネーズ 2g
ツナサラダ
ツナのオイル漬け80gはザルに上げ、余分なオイルを切ってからボウルに。紫たまねぎのみじん切り20gとマヨネーズ20gを入れて混ぜあわせる。塩、白こしょう少々を加えて味を整える。この中から35g程度を使用。
キャロットラペ
にんじん200gをせん切りにして、塩4gをもみこむ。白ワインビネガー15g、エキストラバージンオリーブオイル15g、ディジョンマスタード10g、白こしょう少々を混ぜあわせ、にんじんとレーズン20gとあわせる。冷蔵庫で1時間以上置いて味をなじませる(時間がない場合は15分程度でもOK)。この中から45g程度を使用。
せん切り蒸しキャベツ
キャベツはせん切りにして、塩、白こしょうをかけて、しんなりするまで軽く蒸す(電子レンジで加熱してもよい)。
▼作り方
①食パンの片面に無塩バターを3gずつ塗る。1枚はさらにツナサラダを塗り重ねる。
②ツナサラダの上にキャロットラペとくるみを乗せ、マヨネーズを線がけし、せん切り蒸しキャベツを乗せてはさむ。
③耳を切り落とし、3等分に切る。
「ツナの味わいと香りが立ったサンドイッチ。春キャベツは熱を入れることでやわらかく、甘くなります。くるみを入れることで、食感も楽しめます」
サンドイッチとあわせて飲みたいのが、手軽に野菜や果物の栄養が摂れるサンスターの野菜飲料。ナガタさんに試飲してもらいました。
特定保健用食品 緑でサラナ
「クセがなくておいしいです。ブロッコリーやキャベツの栄養がたっぷり摂れるのもうれしいですね。肉を中心にしたサンドイッチの時も、これを1本プラスするだけで栄養バランスを整えられそうです」
コレステロールを低下させる作用がある点も、おすすめするポイントです。
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機能性表示食品 カラダにユウキ 緑黄野菜
「程よいとろみがあって、にんじんの風味がしっかり味わえますね。これで冷製スープを作ってもおいしいはず。レタス中心のサンドイッチによくあいます」
健康道場 黄実野菜
「フルーティで甘みがあるので、子どもも喜んで飲んでくれそう。ゼリーにしてもいいと思います。今回作った、キャロットラペ入りのサンドイッチにもぴったりでした」
サンスターの野菜飲料は栄養がたっぷりなだけでなく、砂糖(※)、食塩、香料、保存料無添加なのもうれしいですね。いろいろなサンドイッチにプラスして、組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※ 原材料由来の糖類が含まれます
2021年3月3日公開、2022年1月31日更新
取材・記事 古屋美枝
撮影 石原敦志
撮影(ジャンボン・ブール) ナガタユイ
実りある豊かな人生のために、食事・身体・心のバランスを取り戻す健康法をお届けします。