日々の生活で「もやもや」「あるある」を感じることはありませんか!?そんなみなさまの声を大募集する新企画がはじまりました。記念すべき第1回は「嗚呼、めんどくさい…家事あるある」。クラブサンスター会員様に2020年11月にアンケートを行い、総勢753名にお答えいただきました。
みなさまから寄せられたご意見を元に、専門家にアドバイスもいただきました。クスッと笑えてためになるコラムのはじまりです。
監修者プロフィール
- 高橋ゆき(たかはし ゆき)
- 家事代行サービス 株式会社ベアーズ取締役副社長。家事大学設立・学長。家事研究家、日本の暮らし方研究家として、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥が役に立つ」、2020年日テレ系ドラマの「極主夫道」では家事監修を担当。
「めんどくさい」家事 第1位は「風呂掃除」
まずはみなさんが「めんどくさい」と思っている家事のランキングを見てみましょう。ダントツ1位は「風呂掃除」で、なんとその割合は3割以上!会員のみなさんからはこういう声が寄せられました。
- 冬場の冷えた風呂場の掃除はもはや苦行。(hiyocoさん・30代・女性)
- 毎日の事なので、面倒です。簡単に済ませようとすると後々ツケが回ってきます。(匿名さん・50代・女性)
- 毎日風呂上がりに掃除をして水分を拭き取っていますが、洗って拭き取る作業が大変です。(ゆずるさん・30代・男性)
みなさんとても苦労されている様子ですね。
続いて2位は「食器洗い」。
- キッチンが狭いので洗い物の置き場に一苦労。洗い物が多い時には重ね方など考えながら洗う順番を考えるのが大変。(ランチパートナーさん・30代・女性)
- 洗っても洗っても家族がコップを使って流し台に置いたりするから、気が付いたらエンドレスで洗い物をしています。まるで私は”アライグマか”って思っちゃいました。(グレープゼリーさん・30代・女性)
掃除、料理…エンドレスな家事がめんどくさい
3位以下は「トイレ掃除」「アイロンがけ」「料理」「部屋の掃除」と続きます。会員のみなさんからは以下のような声が。
- トイレ掃除がめんどくさいです。してもしてもすぐ汚れる!(かおり☆★☆さん・30代・女性)
- 毎朝、自分の使用後のトイレ掃除をしますが、時間がないため、面倒極まりない。(muroさん・50代・男性)
- アイロンがけはめんどうです。えりやボタン周りがどうも苦手で、時間がかかるわりに仕上がりも綺麗でないので達成感もないからです。(たいやきさん・30代・女性)
- アイロン台を出したり、使った後のアイロンを冷えるまで待ってしまったりするのがめんどう。(あわゆきさん・30代・女性)
- 毎日の献立を、老若男女の好みと栄養を考えながら作るのがしんどい。(ゆづせいせいさん・20代・女性)
- 仕事から帰ってきてお腹空いている時に献立考えて作業するなんて、体力がもたない。(haineさん・30代・女性)
「あるある!」こんな笑えるエピソード
それでは、会員のみなさんから教えていただいた、笑える「あるある!」エピソードをお届けしていきましょう。
風呂掃除編
- 風呂掃除をふてくされながらやっていたらカランとシャワーの切り替えを間違い、水をかぶってしまった。(みちこさん・50代・女性)
- 1日掃除しなくて、そのままお湯をはったら、「入浴剤で、風呂洗ってないのをごまかしたやろ」やっぱりばれた。(junjunさん・50代・女性)
- 最近は、風呂上がりに裸で掃除しているのですが、裸で風呂掃除をしているところを弟の妻にみられたこと。(tokisadaさん・70代・男性)
食器洗い編
- 食器洗いがめんどくさいがために、お皿を極限まで減らしたいけど栄養は取りたいので、ご飯の上に肉も野菜ものっけて常にどんぶり。(さやおさん・40代・女性)
- ダラダラと食器を洗っていると、スプーンのすくう所に蛇口の水をかけてしまいビシャーっと水が跳ねる。気をつけようと心に決めますが、しばらくたった頃に忘れてダラダラと洗ってる時にまたスプーンに水がビシャー!!!(はみさん・30代・女性)
トイレ掃除編
- 「いつまでたっても汚くならないなぁ、ラッキー」と思いながらトイレの床掃除をさぼってたら、コンタクトをはめたときによく見たらめちゃくちゃ汚かった。(himerannさん・40代・女性)
アイロンがけ編
- アイロンがけが面倒なので、そのままワイシャツをハンガーにかけて置いたら、夫にアイロンありがとうと言われたこと。かけてなくても気づかれていなかった。(たびーたすたーどさん・40代・女性)
料理編
- しんどくて嫌々野菜類をカットしていたら指を切ってしていまい10針も縫う事件になりました。(ぺこぽこさん・30代・女性)
- 料理が面倒で、休みは日中何も食べない日がよくあります。(ゆいちんさん・30代・女性)
部屋の掃除編
- 部屋の片付けをしていたら箪笥の裏から埃まみれになった服が何枚か出てきた。(りかKさん・20代・女性)
- さすがにやらなければと思い家具をどかしてみたらぬいぐるみが作れるくらいのほこりがたまっていました。(5656ラミーさん・30代・女性)
- 掃除がめんどくさくロボット掃除機を購入したが、物を上にあげるのがめんどくさい。(マコネムさん・40代・男性)
- たまーに片付けると床が見えた~♪と夫が自作の歌を歌います。(あき0018さん・50代・女性)
その他編
- シンクが池になっていて、水が引いてから排水口を掃除しようと思っていたら、一晩たっても池のままだった。(マリヴォンヌさん・40代・女性)
- 洗濯機がタンスの代わりになっています(iイイ歯さん・40代・女性)
- ぐちゃぐちゃになったタンスの中身。たたみ直すのをやめました。ぐっちゃぐちゃのままです。(けいちゃんさん・50代・女性)
家族共通のテーマを考える「家事会議」を
どんなにめんどくさくても、やらなければならないのが家事。楽しく軽やかにこなしていく方法を、家事研究家の高橋ゆきさんに聞きました。
「結論からいうと、家事はやりたいことをやりたい時だけやればいいんです。そのために、家族共通のテーマをみんなで考えてみるといいでしょう。今年は『みんなが楽しくなるおうち』にしよう、とか『帰ってきたらすがすがしい気持ちになるおうち』にしようとみんなで決める。そうしたら自然に、楽しくなるために家をきれいにしたい、すがすがしい気持ちになるために家事をみんなで協力しようという気持ちが生まれやすいです」
そのために、家族で「家事会議」をして見える化するのがおすすめです。と高橋さん。
「カレンダーの裏みたいな大きな紙に大きな字で『我が家の家事』について楽しく棚卸ししながら書いていきましょう。毎日必要な家事とそうでない家事の分類もとても大事です。『それ、毎日やらなくてもいいよね』とか『こんな家事をお母さんだけがやっていたの?』という発見があるはずです」
家事を「見える化」することが大切。
みんなでテーマを決めたら「ねえ、この状態心地いい?」「みんなで決めたのに今、すがすがしくないよね」と同じ意識を持って分担もしやすくなります。
「家事がめんどくさいと思ってしまうのは、エンドレスで続くという意識があるから。終わりがない、明日もやらなくてはならないという精神的な負担がやる気にものすごく影響を与えます。ではなぜエンドレスで続くのかといえば、ためてしまうから。こういうテーマのおうちにするとみんなで決めたからちょっと拭いておこうとか、ちょっと寄せておこうなど、ちょこまかやっておけばため込まないで済みますよ」
「めんどくさい」から脱却するために、まずは「家事会議」を開くところからはじめてみましょう。
取材・記事 池田美樹
撮影(高橋さん) 石原敦志
イラスト なとみみわ