オンライン会議が増える中、「そのためだけにヘアメイクをするのは面倒だけど、ノーメイクで参加するわけにもいかないし…」という人は多いはず。そこで最小限の手間でキレイに映るための方法をヘア&メイクアップアーティストの輝・ナディアさんに教えてもらいました。
取材先プロフィール
実際に顔をあわせるのではなく、オンラインでする会議でキレイに見えるには、普段とは押さえるべきポイントが違ってくる、というナディアさん。
「ウェブカメラでは、どうしてもぼやけた印象に映りがちなので、シェーディングやハイライトで奥行き感を出すと、表情も生き生きとして見えます。また、パーツの輪郭をクッキリと見せるため、目もとや口もとにはライナーを使うのがおすすめです」
また、メイク以上に手をかけるべきはヘアスタイル。
「一番のポイントは、正面から見た時に美しく清潔感のあるシルエットを作ること。必要なところだけを巻き、ボリュームのあるまとめ髪にして、後れ毛を多めに出すことで、今っぽいスタイルに仕上がります。スプレイを上手に使ってアホ毛をしっかり抑えるのもポイントです」
まず、顔の凹凸をはっきりさせて顔色を明るく見せる、シェーディングとハイライトの方法を教えてもらいました。
ブラシにシェーディングカラーをとり、以下の5ヶ所につけます。
「しっかりではなく、サッサッとブラシをすべらせるようにして軽くつけるのがポイントです。最後に頬骨にハイライトで濡れたようなツヤをプラスすると、顔全体がパッと明るく見えます」
オンライン会議で重要なのは、パーツをくっきり見せること。目もとにさりげなく注目を集めるコツを聞きました。
ヌーディなゴールドパール入りアイカラーで奥行きを出し、黒のリキッドアイライナーでキワを締めることで、ナチュラルでくっきりした目もとが演出できます。
「上下のまぶたにパール入りのアイカラーを入れることで立体的に見えます。アイライナーは目を縁取りする感じではっきりと入れましょう」
顔色をよく見せるリップメイクのコツを教えてもらいました。
ダークトーンのローズピンクのリップカラーで血色を演出。「メイクしている感」を出さずに、顔色をよく見せられます。明るめのグロスでツヤ感を出し、最後にリップライナーで輪郭をとると、きちんと感が出ます。
「リップの輪郭を締めるときちんと感が出るだけでなく、小顔に見えるので、ライナーは必ず引くのがおすすめです」
髪のシルエットにひと手間かけると、「家でもきちんとしてる感」が演出できます。外出する時のように全体を仕上げなくても、正面から見た時に美しく見えるように仕上げればOKなのが、オンライン会議仕様です。
「カメラに映った時、アホ毛があるととても目立つので、スクリューブラシでしっかり抑えるのがポイント。後れ毛は普段よりも多めに出すくらいのほうがおしゃれに見えます」
ヘアスタイルまで仕上げても、たったの5分で、ウェブカメラに映った時にグンと美しく見えるように。
「メイクはナチュラルな色で奥行き感を出し、ラインとツヤを強調、ヘアは正面から見た時のシルエットを重視するのがポイント。ぜひ実践してみてください!」
取材・記事 古屋美枝
撮影 石原敦志