コラム
2021/06/14

《アンケート連動企画》第3回:これって私だけ!?「髪あるある」エピソード

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日々の生活で「もやもや」「あるある」を感じることはありませんか!?そんなみなさんの声を大募集する企画。第3回は「これって私だけ!?髪あるある」です。クラブサンスター会員のみなさんに2021年3月にアンケートを行い、総勢434名にお答えいただきました。記事の後半ではみなさんから多く寄せられた疑問やお悩みに、専門家がお答えします。

 
平田克也(ひらた かつや)
ヘアデザイナー。ヘアサロン「TSUKI」オーナー。東京・中目黒のサロンで男女さまざまな年代、職種、毛質のヘアをケアしている。

ヘアサロンに通う頻度は「2~3ヶ月に1回」、セットは「5分以内」が最多

まずはみなさんがヘアサロンや理髪店に行っている頻度を見ていきましょう。もっとも多いのは「2~3ヶ月に1回」で、次いで「1ヶ月に1回」。髪質やヘアスタイルによって、「そろそろかな…」と思う頻度には違いがありそうですね。

次に、普段髪のセットにかけている時間を聞いてみました。もっとも多いのは「5分以内」で55.3%と半数以上。日々お忙しい中、ササッと髪をセットしているみなさんのお姿が目に浮かびました。

「あるある!」これって私だけ!?のエピソード

それでは、会員のみなさんから教えていただいた、「私だけ!?」のエピソードをお届けしていきましょう。

1.強風で!雨で!寝癖で!髪ボサボサの苦~い思い出

  • 卒業アルバムの撮影日に寝坊して髪がボサボサのまま登校し、そのまま写真を撮りました。友人には驚かれ散々な1日でした。もらったアルバムは開く事なく実家の押し入れに眠っています(うみぴさん・20代・女性)
  • 髪を丁寧にセットして外に出た途端、強風で髪は一瞬にしてぐしゃぐしゃに。セットした時間を返してと思った(aqua0373さん・30代・女性)
  • 強風の時には髪の毛が暴れまくり、まるでギリシャ神話のメデューサになった気分になる(iイイ歯さん・40代・女性)
  • 朝は仁王様みたいな頭です(うさポンとうさピイさん・60代・女性)
  • 雨の日、朝支度する時間が無く、どうにかしようと水をササっと塗って押さえて出勤したら、会社に着いた時にはくせ毛が出て毛量が2倍になりマリモのようになり恥ずかしかったです(松村さん・30代・男性)
  • 寝ぐせを放置したら『ロックバンドをはじめるの?』とロック好きの友人にいわれた(さいきんさん・40代・男性)

2.いいと思ったのに…髪型のエピソードあれこれ

  • 癖毛で悩んでいるけれど、癖毛の解決方法で『癖毛を活かした髪型』にするといい書いてあるとキレそうになる。そうじゃないんですよ、ストレートにみんな一度はなってみたいんですよ!(ふっくりさん・20代・女性)
  • 可愛いと思い選んだぱっつんの髪型。『切るの失敗した?(笑)』と聞かれ、恥ずかしくて『うん、実は…』というしかなかった(さくぴさん・30代・女性)
  • 髪の量が多いので、高めの位置のポニーテールですら上手くできません。頑張って自分なりのポニーテールをして友達との待ち合わせ場所へ行ったら、『家政婦?』と笑われてしまいました(Hejdaさん・30代・女性)
  • ただひとつにまとめているだけで悲壮感漂うおばさんになってしまう(ぽいんさん・40代・女性)
  • 年齢とともにショートヘアーになっていく(さっちいさん・50代・女性)
  • ムースやスプレーなど髪のセットにいろいろなものを使ってきたが、急に面倒になり今は坊主頭(ろちしんさん・50代・男性)
  • 若い頃は太く堅い髪に悩んでいたのに、今は細くなった事に悩んでいる。老化は怖い!(賢子姫さん・60代・女性)

3.他にもあるある、こんなエピソード

  • 大人になるまで頭皮を洗うことを知らなかった。大人になって雑誌を読んでいたら頭皮の洗い方が書いてありびっくり! 周りの友達に頭皮って洗うの?と確認してしまいました(パインチャンさん・30代・女性)
  • 出勤前に前髪にピンクのカーラーを巻き、取り忘れたまま電車に乗って出勤。電車内でチラチラ視線を感じると思っていたけれど、職場で制服に着替える際ロッカーの鏡を見るまで気づかなかった(あーやん55さん・40代・女性)
  • 抜け毛が増え、お風呂の排水溝の掃除の時に家族から『貞子が出てきた』といわれます(daisylaneさん・40代・女性)
  • 一生に一度、思い切り金色に染めてみたいが家族の全員が反対。無くなる前に染めなくては染めるものが無くなってしまうのに残念(小野里清治さん・70代・男性)

髪に関する疑問に専門家が答えます

髪についての不思議や疑問も尽きませんよね。会員のみなさんから寄せられた質問のうち多かったものに、髪の専門家であるヘアデザイナー・ヘアサロンオーナーの平田克也さんに答えていただきました。

1.抜くと増える!?予防方法は!?白髪の疑問

会員のみなさんからもっとも多かった疑問は「白髪」について。予防方法から、出てきてしまった時のケア方法や白髪染めをはじめるタイミングまで、さまざまな疑問が寄せられました。

「白髪になってしまった髪を元に戻すことは、ほぼできませんが、予防したりそれ以上増やさないようにするためにとても重要なのが、頭皮を柔らかくし、血行をよくすることです。シャンプー中にもみほぐしたり、シャンプーブラシを使うのもいいですね。私がおすすめしているのは、ドライヤーで乾かす前に育毛剤をつけてマッサージする方法。女性は育毛剤を使ったことがないという方も多いですが、男性は20代、女性は30代から使いはじめた方がいいとアドバイスしています。頭皮の美容液だと思ってください。やり方は、指のはらで頭皮を動かしながら揉み上げるようにほぐして下さい。また、カラダにいいものが髪にもいいので、食生活を整えること、さらに十分な睡眠も重要です

白髪が出てきた時の染め方についてもみなさん悩まれているようですが、いかがでしょうか。

「白髪が気になり始めた方には、デザインカラーを提案します。例えば、ハイライトを入れると、それが白髪となじみ、デザインとして楽しめる。”染めなきゃいけない”ではなく、出来るだけポジティブにヘアカラーを楽しめるといいですね。しっかり染めたい!と言う方は、白髪染めをお勧めします。使用薬剤や施術内容で、ダメージや髪の透明感など、様々な違いが生じます。担当の美容師さんと相談してみて下さい」

平田さんによると、自分で行った白髪染めの失敗は、プロでも修復困難になってしまうことが多いのだとか。できるだけ美容院などでプロに任せる方が安心ですね。

さらに、白髪は抜くと増えるのですか? という疑問も多く寄せられました。

「抜くと増えるということはありませんが、白髪はほかの毛より縮れやすいという特徴がありますので、抜いたところから縮れた白髪が出てきて以前より目立ちやすくなるということはあるかもしれません。白髪は抜かず、気になるのであれば根元から切るか、伸ばして染めるかどちらかにしたほうがいいですね」

2.諦めたくない!パサつき、抜け毛、ハリ・コシの低下

年齢や性別を問わず、パサつきはとても多いお悩みでした。

「パサつきの原因の多くは、ダメージによるものです。髪は、一度ダメージを受けると元通りにはなりません。すでにパサついている場合は、シャンプーにトリートメントをプラスしたり、オイルを使ってツヤを出すといった工夫で乗り切っていただくのがいいでしょう。何よりも大切なのは、健康な髪を生やし、ダメージを最小限に、きれいに伸ばしていくこと。日々の努力が必要なんです。髪にいい健康的な生活を心がけてください。白髪は水分量が少なくパサつきやすいという特徴もありますから、白髪が出てきた方は特に意識することが必要ですね」

抜け毛や、ハリ・コシの低下についてはいかがでしょうか。

「抜け毛や、ハリ・コシの低下は主に加齢によるものですが、戦うには白髪のところでもお話ししたマッサージによる血行促進がとても重要です。シャンプー剤も今の自分の髪や頭皮に合うものを探してみるといいでしょう」

3.コンディショナー、トリートメント、オイルの使い分け

コンディショナーとトリートメントの違いについて教えて欲しいという方も多くいらっしゃいました。

「基本的にはコンディショナーはツヤ出し、トリートメントは内部補修のイメージですね。使い分けの仕方はメーカーにもよりますので、説明書きをよく読んでみてください。気をつけて欲しいのはトリートメントの洗い流し。使用しているものにもよりますが、さっと流しただけだと、余計な油分が残りすぎ、頭皮や肌に悪影響を及ぼすことも考えられるので、しっかり洗い流すよう心がけてください

ヘアオイルは流行中ですが、どう使っていいかわからないという方からの質問が来ています。

「オイルには、スタイリング剤として使う場合と、ドライヤーをかける時に髪の乾燥を防ぎ熱から髪を守るために使う場合の2通りがあります。実はどちらの使い方でも、オイルをつけすぎて洗い流せていない人が多いんです。オイルが髪や頭皮に蓄積されてしまうと健康な髪が生えづらくなる恐れがありますので、シャンプーの度にしっかり洗い流して髪と頭皮を素の状態に戻しましょう

4.ドライヤーの正しい使い方

ドライヤーのタイミングについて、また、自然乾燥ではだめなのかというも質問も多く来ています。

「濡れた髪はダメージを受けやすいので、摩擦に気をつけながらタオルで水分をしっかり取り、できるだけ早めにドライヤーをかけてほしいですね。髪は熱に弱いので、同じ場所にずっと温風を当てるのではなく、ドライヤーを振りながら頭皮に風を送り込むイメージで乾かしてください。毛先は乾燥しやすく、それがパサつきにも繋がるので注意しましょう。自然乾燥は、頭皮の臭いの原因になるのでおすすめできません

ドライヤーをかけると抜け毛が増える気がする、と心配している方もいらっしゃるようです。

「ドライヤーで抜けるわけではなく、それまで引っかかっていた抜け毛が風で落ちるだけですから気にしないでいいでしょう」

カラダにいい生活が髪にいい生活。食事や睡眠に気をつけながら健康的な日々を心がけて健康な髪を生やし、それを正しいケアで維持していくということが正解のようです。ケアに迷ったら、通っているサロンなどでプロに相談してみましょう。

取材・記事 池田美樹
撮影(平田さん) 石原敦志
イラスト なとみみわ

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