コラム
2022/12/13

よくあるお悩み5選!ケア方法とおすすめアイテムをご紹介!

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今回は、会員のみなさんからお悩み質問BOXに寄せられた“よくある歯みがきの悩み5つ”について、ケアのアドバイスと、お口の状態にあわせた「おすすめのアイテム」をサンスター財団の歯科衛生士塚原さんに教えていただきました。

監修者プロフィール

 
塚原莉奈(つかはら りな)
一般財団法人 サンスター財団 歯科衛生士。附属千里歯科診療所所属時は、歯科診療補助・歯科予防処置・歯科保健指導に従事。現在は口腔健康チームに所属し、企業歯科健診、成人セミナー、小学校・幼稚園への歯科保健指導などを行っている。

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歯ぐきが下がってきた時の歯間ケアの方法どうすれば?

「歯ぐきが下がり、歯周ポケット付近の歯根が見えるまで下がってしまいました。歯根と歯根の間をケアする方法を教えてください」 (50代・男性)

こうした歯ぐき下がりは、①加齢の影響、②ブラッシングの力が強すぎる、③歯周病の進行、の主に3つのパターンが考えられます。歯ぐきが下がり露出してしまったという歯根(歯の根元)部分は、歯冠(歯の頭)部分に比べ組織がやわらかくむし歯ができやすい部分です。

歯みがきの時は、ハブラシをしっかり歯の根元部分にあて軽い力で小刻みに動かし、汚れが残らないようにみがきましょう。強くみがきすぎると余計に歯ぐきが下がるので要注意。歯ぐきに炎症がある場合はやわらかめタイプのハブラシがおすすめですが、歯ぐきが健康であればふつうタイプでも構いません。いずれにせよ、力が入らない様にやさしくみがくのがポイントです。歯ぐき下がりが心配な方は、力が分散される3本毛先や極細毛など、歯ぐきにやさしい毛先のものを選びましょう。

関連コラムはこちら>>
【会員さんの疑問にお答え】歯みがきのブラッシング圧。どのくらいが適正?

★おすすめアイテム

ハブラシで落としきれない歯間の汚れは、歯間ブラシを使って落としましょう。ご質問者さんの文面を推測する限り、歯ぐき下がりが進行していると思われます。そのため、歯間ブラシはワイヤータイプがおすすめです。

また、根元のむし歯を防ぐ意味では、ハブラシや歯間ブラシによるお掃除だけでなくフッ素入りの歯みがき剤や洗口液を使うとよいでしょう。

★おすすめアイテム

毎食後、歯間に食べ物がはさまります。歯みがきは必要ですか?

「毎食後、歯と歯の間に食べ物がはさまります。歯みがきが必要でしょうか?」 (70代・男性)

はい。できるならば毎食後、歯みがきしましょう。歯にものが詰まるのは致し方ありません。ですが、いつまでもお口に食べかすが残ったままだと歯周病やむし歯のリスクになりますので、歯間ブラシなどで取り除きましょう。毎食後に歯みがきすることが理想ですが、歯みがきできない時は、せめて歯間ブラシで食べかすをとるようにするとよいでしょう。奥歯にものが詰まっている場合はL字型の歯間ブラシやカーブ型のゴムタイプ歯間ブラシが使いやすいでしょう。

★おすすめアイテム

歯間ブラシのサイズ選び、自分にあったものを選ぶには?

「歯間ブラシを購入する際、どのサイズにしようか悩みます。お店で売っている商品は本数が多すぎて、あわなかったらどうしようと思うと購入を考えてしまいます」

似たご質問は私たちもよくいただきます。歯間ブラシのサイズ選びに関して、いちばんのおすすめは歯科医院で診てもらうことですが、自分で試したい方はSSSサイズの歯間ブラシを購入しサイズ感を確かめることからはじめるとよいと思います。先端と根元で太さが異なるゴムタイプの歯間ブラシならば、SSS~S までの3段階を1本で試すこともできます。まずゴムタイプの歯間ブラシを使って自分の歯間サイズを確かめ、その後、ワイヤータイプの歯間ブラシを購入するという方法も良いかもしれません。

★おすすめアイテム

やわらかいハブラシは、歯をみがけている感じがしません…

「かためのハブラシが好みなのですが、歯をみがく時に力が入っているので、歯ぐきに負担がかかりよくないといわれました。やわらかめのハブラシをおすすめされましたが、それでは“みがいた感“がありません。しかし、確実に歯ぐきは後退しています。歯ブラシを買い替える時いつも迷うのですが、どうすればよいですか」

ブラッシング時に力が入ってしまうんですね。歯ぐきが下がってきているようであれば、歯ぐきケアを意識して“やわらかめ”のハブラシを、歯ぐきの状態がよければ“ふつう”のかたさで毛先の細いタイプを選ぶのがおすすめです。

しっかりみがけているか不安になり、ついつい力が入ってしまうのだと思いますが、歯の汚れはゴシゴシみがかなくても落ちるので大丈夫。はじめは違和感があるかもしれませんが、軽い力でブラシの先端でみがく様に意識し習慣化してしまいましょう!

ハブラシをえんぴつ持ちしてみがくと余計な力を入れずにブラッシングできます。つい力が入ってしまう方はハブラシをぎゅっと握って持っている方が多いのでご自身の持ち方にも注意してみてください。

関連コラムはこちら>>
ハブラシをグーで握るのって、だめなの?

とはいえ、かためのハブラシが本来の好みとのことですので、“みがいた感じ“を考慮するなら、弾力のある毛先のハブラシや、ヘッドサイズがコンパクトすぎないものを選ぶと良いかもしれません。また、ハブラシの持ち手が多角形のストレートハンドルのハブラシなら、自然にえんぴつ持ちをできるのでおすすめです。

★おすすめアイテム

上の奥歯のザラザラ感やみがき残しをケアする方法はありますか?

「奥歯のみがき残しが気になっています…。特に、上の奥歯にハブラシがしっかり届いていない気がして、ザラザラ感や奥歯と奥歯のすき間に残っていないか毎日気になっています」

上の奥歯にハブラシが当たらないという悩みは私たちも良く聞きます。気になる奥歯のみがき残しやザラザラ感の解消法としては、タフトブラシがおすすめです。歯みがき後の仕上げとして、タフトブラシで気になる部分をみがくと、歯と歯のすき間がすっきりし、ざらざら感が解消します。夜寝る前など1日1回でよいので、タフトブラシでお手入れできるといいですね。毛先があたりにくい奥歯のみがき残し対策には、毛先の先端が尖ったタイプのタフトブラシがおすすめです。

★おすすめアイテム

今回はケアのアドバイスと共に、みなさんのお悩みにあった歯みがきアイテムをご紹介いたしました。自分のお口の状態にあったアイテムを選ぶことはとっても大切なので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

取材・記事 清水美奈

質問BOXに寄せられたご質問から「歯みがきの疑問」にお答えします!
 

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