前回は、災害時に歯みがきなどのお口のケアができないと、思わぬ病気や命にかかわる感染症になる場合があることをお話しました。
「これから用意します」「防災グッズにハブラシセットを入れました」というコメントもいただき、とても嬉しく思います。
もちろん、いざという時のための備えは大切ですが、それでも万が一「突然の避難所生活でハブラシがない」「水が少ない」という場合に、どうやってケアしたらよいか、今回は具体的な方法をお話しますね。
●ハブラシがない場合
食後に30mL程度の水やお茶で、しっかりうがいをしましょう。また、ハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れを取るのも効果的。
●水が少ない場合
1.約30mLの水をコップに用意します。
2.その水でハブラシを濡らしてから歯みがきします。
3.ハブラシの汚れはティッシュペーパーや、あればウェットティッシュで拭き、また歯をみがきます。これをこまめに繰り返します。
4.コップの水で2~3回に分けてすすぎます。回数を分けるのがきれいになるコツです。
液体ハミガキは、適量(約10mL)をお口に含み、20秒ほどすすいでからブラッシングする(ハブラシがない場合には汚れを拭き取る)だけ。お口のすみずみまで広がるので効率的にケアできるうえ、水で口をすすぐ必要がありません。
しかも、殺菌成分配合のタイプなら、病気の原因になるお口の中の細菌を減らす効果もあるんです。
水が少なく、ハミガキがないような災害時には、大きな効果が期待できる商品です。まずはぜひ、このことを覚えておいてくださいね。そしてできれば、防災グッズのひとつとしてプラスしてみてはどうでしょう?
いざという時、「使い方がわからない…」ということがないように
◎まずはふだんの毎日で、液体ハミガキを使ってみて。使い方に慣れておきましょう。
液体ハミガキについて、より詳しく知っておくのもいいですね。