9月1日は防災の日、そして9月は防災月間!ということで、この機会に身の回りの防災についてあらためて考えてみませんか?そこでこの記事では、備えとしてかかせない「災害食」をピックアップ。最新の備え方から、おすすめのアイテムまで、防災食アドバイザーで管理栄養士でもある、今泉マユ子さんに教えてもらいました。
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「緑黄野菜」「おいしい青汁」は、「日本災害食」と
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災害食といえば、いわゆる乾パンなどの長期保存できる食べ物のイメージが強い人も多いかもしれません。しかし、最近では普段から食べられる食材を備蓄しておくという人も増えています。
そこで知っておきたいのが、これからの防災のキーワードとなる「フェーズフリー」という言葉。「日常」と「非常時」という2つのフェーズ(局面)をフリーにするという意味で、日常で使っている身の回りの物や食べ物を非常時にも活用して、日常にも、もしもの時にも役立てることができるという考え方です。フェーズフリーの方法の一つに、普段から食べられる食材を備蓄しておく「ローリングストック」があります。
「ローリングストックは、普段買い物している食品の中で、日持ちするものを多めに買っておき、“使ったらその分を買い足す”を日頃から繰り返すことで、常に一定量の食糧を家に備蓄しておく方法です。」(今泉さん)
ローリングストックを意識することで、普段の買い物が自然と防災対策として習慣化するという、なんとも画期的な考え方。今泉さんによると、「非常食=特別なものとして準備しておくと、備蓄したまま賞味・消費期限が切れてしまい、そのまま廃棄する」なんて場合も多いそう。ローリングストックはそうした食品の廃棄も防ぐことができるので、防災だけでなく、フードロスの観点でもいい考え方といえます。
●ローリングストックの考え方
ローリングストックを実践するには、「備える」「消費する」「買い足す」という3つの要素を循環させることが大切です。特に、防災・備蓄という観点にばかり意識がいってしまい、「消費する=上手に食べる」ことがうまくできない場合も多いのだとか。
上手に食べるためには、普段から食べやすい食材や、好みの味のものをローリングストックに採用することがポイント。特に最近では、長持ちでもおいしく、栄養のことも考えられている食品が増えているので、自分の生活や好みに合っている中で、そういったものを積極的に選んでみるのもおすすめです。
そこで、防災食アドバイザーであり管理栄養士でもある今泉さんに、普段使いにも、非常食としても使えるおすすめ「災害食」を5つピックアップしていただきました!
①はごろもフーズ「パパっとライス こしひかり」
※「パパッとライス」は、はごろもフーズ株式会社の登録商標です
常温で保存でき、温めるだけですぐに食べられるので、災害時の備えとしてもピッタリなパックご飯。はごろもフーズの「パパッとライス こしひかり」は、ご飯を100gずつ2つに小分けしてあるのが特長です。
今泉さんのおすすめポイント!
②ホテイフーズ「やきとり(たれ味・柚子こしょう味)」
缶詰も、災害食として備えやすい食品のひとつです。ホテイフーズの「やきとり(たれ味・ゆず胡椒味)」は、国産鶏肉を炭火で焼き上げた本格的な味わい。2019年にはJAXAの宇宙日本食として、食肉缶詰として国内初の認証を取得しています。
今泉さんのおすすめポイント!
③カゴメ「野菜たっぷりスープ」
トマト、きのこ、豆、かぼちゃなど、野菜をたっぷり使用した4種類のスープの詰め合わせセット。普段の食事では温めて、そしてもしもの時にはそのままでも食べられるので、ローリングストックとして備えやすく、消費しやすいのも魅力です。
今泉さんのおすすめポイント!
④さとの雪食品「ずっとおいしい豆腐」
“足が早い”という印象が強い豆腐ですが、さとの雪の「ずっとおいしい豆腐」は、独自技術によって常温での長期保存が可能になった商品です!製造過程の無菌充てん技術をはじめ、光や酸素を通さない特殊な紙容器を採用することで、保存料を使わずに豆腐そのもののおいしさを長く保てます。
今泉さんのおすすめポイント!
⑤井村屋「えいようかん・チョコえいようかん」
片手で手軽に食べられるコンパクトサイズの羊羹。災害時にはゆっくりと食事をとることが難しい場合もあるため、食器やカトラリーいらずの食品も備えておきたいところ。井村屋の「えいようかん」「チョコえいようかん」は、味だけでなくパッケージにも、食べやすく保存しやすい工夫が凝らされています。
今泉さんのおすすめポイント!
意外と、生活の近くに災害食としても役立つ食品があることに気づいた方もいるのではないでしょうか。かくいうサンスターにも、実は日本災害食認証(※)を取得した食品があるんです!
それがこちら!「健康道場」ブランドの「おいしい青汁」をはじめとした野菜飲料5点と、手軽に食べられる米ぬかパウダー「ライスブラン生活」の、計6商品です。
2023年5月18日に認証を受けたこれらの商品。従来、多くの避難所で問題となっていた野菜不足による栄養の偏りを解決したいという思いから申請し、野菜飲料として初めて「日本災害食」に認められました。
いずれも野菜や果物、玄米などの栄養がぎゅっと詰まっていて、ビタミン、ミネラル、食物繊維など日常、そして非常時にも不足しがちな栄養を補うのにぴったりです。
すでに普段の生活に取り入れていた方も、まだ飲んだことがないという方も、この機会に、ぜひローリングストックとして活用してみてください!
また、今回認証を受けた商品について、今泉さんにも実際に飲んだ感想を教えてもらいました。
「災害が起きた後、体の調子を整えてくれる野菜の摂取を心がけるようにお伝えしていますが、それは災害時に限らず普段の生活から大切なことです。
健康のために成人が摂りたい野菜の量は1日350g以上といわれています。しかし、厚生労働省の調査によると、1日の野菜摂取量の平均は約290g、目標量に対して60gほど少ないという結果が出ています。野菜不足解消のためにも、普段から野菜ジュースや野菜スープの活用をおすすめしています。」(今泉さん)
「以前から「緑黄野菜」と「緑でサラナ」を飲んでいましたが、今回初めて「橙黄野菜」「黄実野菜」「おいしい青汁」を飲ませていただきました。飲んですぐに「飲みやすい!」と感動。スムージーみたいな飲み心地と、食物繊維がたっぷりで、飲みごたえがあります。特に気に入ったのは「橙黄野菜」と「おいしい青汁」。橙黄野菜はニンジンタイプで、リンゴジュースのように飲みやすく、レモンと梅の酸味が加わり爽やかでとても好みです。「おいしい青汁」は野菜本来の甘さを感じつつも、後味がリンゴジュースのようで飲みやすく、どちらも野菜をしっかり摂れるのが嬉しいですね。」(今泉さん)
最後に、今泉さんに災害食を備える時に覚えておきたい大事なポイントを教えてもらいました。
「「何を買っておけば良いの?」とよく聞かれますが、その答えに正解はありません。どれだけ備蓄に適した食材であっても、好みの味でなかったり、上手に調理できなかったりすれば、そのご家庭におすすめの備蓄食材とはいえないからです。
繰り返しにはなりますが、非常時用に購入するのではなく、自分の好きなもの、普段から食べたくなるものを選んで家に置いておくことがポイントです。色々な種類を用意しておくと、災害時でも前向きに食事を選ぶ楽しさがあります。
そして、普段から家にある食材を色々と組み合わせて食べ慣れておくことも大切です。そうすることで、災害時にも臨機応変に食事を作ることができます。災害が起きた後は、非日常が続くことがストレスになります。そのような時に普段と同じ食事をすることで、日常を取り戻せることがあります。”いつもの味”は、安心感や喜びにつながるでしょう。」(今泉さん)
今回ご紹介した備え方や、おすすめのアイテムをぜひ参考に、無理なく備えられる災害食を活用して日頃から防災習慣を身につけましょう。
※「日本災害食」とは、災害食の内、災害時に役立つこと、および日常でも積極的に利用可能な加工食品について、一般社団法人日本災害食学会が示す日本災害食基準を満たしていることを日本災害食学会が認めた食品のことです。
一般社団法人日本災害食学会ホームページ:http://www.mmjp.or.jp/TELEPAC/d-food/certification.html
文:サンスター編集部