2021年10月から稼働を始めたサンスター山梨工場は、ロボットと人間が役割分担することで安心・安全にこだわった製品づくりをしています。また、太陽光発電など、環境への配慮も!今回は歯の妖精・トゥース君と一緒に工場見学をしてきました!夏休みの自由研究の参考にもしてみてくださいませ。
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サンスター山梨工場は、洗口液・液体ハミガキを作っている工場です。
中身は約30種類、容器は約〇〇種類を製造しています。
〇〇に入るのは?
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はじめまして!僕はみんなの歯を見守る妖精・トゥース君です。今日はいつも歯とお口の健康をサポートしてくれているハミガキ製品がどんなところでつくられているのかを知りたくて、サンスター山梨工場に行ってきたよ!
サンスターの工場があるのは、山梨県の甲府駅から車で約30分のところ。甲斐駒ヶ岳や北岳など、きれいな山々に四方を囲まれた川沿いの工業団地に建っています。こんなに自然豊かな場所なんだよ。
すごくきれいで立派な工場だね。それもそのはず、2021年にできたばかりの新しくてピカピカな工場なんだ。
入り口で出迎えてくれたのは、工場長の竹口真也さん。はじめまして!
「トゥース君、よく来たね。ここはサンスターの洗口液や液体ハミガキなどの製品を作る工場で、山梨の風や山をイメージしてデザインされているんだよ。山々に流れる水をイメージして、天井が少し斜めに傾いたデザインになっているのが分かるかい?緑色は『GUM』のイメージカラーだよ。ここでは、中身と容器の両方を生産していて、中身は約30種類、容器のボトルはサイズが異なるものを含めると約50種類をつくっているんだ。容器まで自社工場でつくっているのは珍しいんだよ」
液体の製品を作るから、お水がきれいな山梨に工場があるんですか?
「それも理由のひとつだね。あと、オーラルケア商品の最大の消費地である関東エリアにもっと力を入れるためにも山梨県を選んだんだ。高速道路が整備されているから、関東・関西の両方だけでなく、海外に輸出するための港に近いことも利点なんだよ。それから、山梨県は日照時間が日本トップクラスに長いことも魅力だね。工場の屋根には約860枚の太陽光パネルが敷かれていて、モニターにリアルタイムで発電量と消費電力量が表示されているんだよ。自然の力に助けられながら生産できるから、環境に優しい工場と言えるんだ」
竹口さん、工場長のお仕事ってどんなことをするんですか?
「工場を船に例えるなら、うまく航海していくための“舵取り役”かな。毎日の工場運営がスムーズに進むように、働いている人々の時間や環境の管理、生産の計画やコントロール、機械のメンテナンス、仕入先や営業部署の人との交渉など、あらゆるステップについて確認したり、調整したりしています。外部の人とのやりとりも仕事のひとつで、地元小学校の見学や官公庁の視察があるときは対応しているよ」
ここでは何人くらいが働いていますか?
「私も含めて約30名だよ。サンスターの他の工場から来た人だけでなく、積極的に地元採用を進めていて、山梨出身の人もたくさん活躍してくれているんだ。これからを担う新しい工場ということで、できるだけ若い人に集まってもらって、20~30代を中心にしたフレッシュなメンバーなんだよ」
こんなに広い敷地に約30名だなんてビックリ!
「山梨工場はロボットや自動システムをたくさん取り入れているから、この人数でも24時間生産できるようになっているんだよ。さっそく工場を見ていこう!」
サンスター山梨工場では洗口液や液体ハミガキなどの“中身”と、これを入れる“容器”の両方を製造しているんだって。だから、中身を作るための調製工程(はかる・まぜる)と、容器を作るための成形工程(つくる・ふくらませる)がそれぞれあり、両方がそろったところで、充填包装工程で容器に中身をそそぎ、フィルムで容器をつつんで製品が完成するそう!
工場内部の壁面には、製品ができるまでの説明がありました!詳細の工程は下記をチェック
◆中身を作る
洗口液や液体ハミガキってどうやって作るんですか?
「原料を混ぜるためのタンクの中で作っていくんだ。料理のレシピのように、製品一つひとつに原料や水の配合が決まっていて、タブレットで指令しながら作っていくんだよ。最初のタンクの液体は濃いめに作って、次に水を加えて薄めていくよ」
タンクはすっごく大きいんだね!
「濃いめの液体を作るタンクは大きいものと小さいものの2種類があるよ。次に水を加えて薄めた液体を貯めておくタンクは直径が3mもあるんだ」
そんな大きなタンク、どうやってお掃除するんだろう…。
「熱水や蒸気を循環させて自動的に洗えるようになっているよ。ちなみに洗口液や液体ハミガキの原料の約80%は水。南アルプスの河川や伏流水を原水とした水道水をきれいにして、精製水の状態にしてから使ってるんだ。原料としての水のほかに、ひとつの製品を作るたびにタンクを念入りに洗うから、1日に大量の水を使うんだよ」
◆容器を作る
右側(下の写真)の白い容器は何だろう…試験管みたい?
「右側の試験管のような容器は『プリフォーム」という名前の、樹脂や着色材などをミックスして作られた『ボトルのベース』。この状態で保管しておいて、中身を充填する直前でプリフォームに熱を加えて風船のように膨らませてから(左側)、製品ごとのボトルの形に成形するんだよ。小さい状態ならば保管するのも場所を取らないからね」
あれ?あそこでロボットがはたらいてますよね。何をしているんですか?
「ここはプリフォームを作る工程で、あのロボットと機械は1日に24時間も働いているんだよ」
すごい働き者なんですね!
「実は、容器も自社工場でつくっているのは珍しいことなんだ。製品に一番合った使いやすい容器を作ることができるし、他社でつくった容器を運ぶ時のエネルギーを削減することもできるからね。それに、山梨工場では容器のプラスチックの使用量を削減しているんだ。サンスターの他の工場に比べてプラスチックを減らしてつくっているから、年間で約30トンも削減できたんだよ!しかも7月からは、山梨工場でつくるすべての液体ハミガキ、洗口液のボトルを石油由来のプラスチックから植物由来原料を配合したバイオマスプラスチックに切り替えるんだ。サトウキビの搾りかす由来の原料を30%使用してできたプラスチックで、二酸化炭素の排出量削減に貢献するんだよ!」
バイオマスプラスチックへの変更について詳細はこちら
◆中身を充填(じゅうてん)する
ここはできあがった容器に中身を充填するところなんですね。働いている人たち、みんな作業服に帽子、マスク、手袋をつけている!
「中身を充填する場所は“クリーンルーム”といって、部屋の空気がとてもきれいなんだよ。普通の空気には目に見えないたくさんのゴミなどが含まれているけれど、クリーンルームでは特別なフィルターを使ってきれいな空気になるようにコントロールされています。製品に害のあるものが混入しないために細心の注意を払っているんだ
お口に入れるものだから、安心・安全が第一ですよね!
「専門の担当者がいくつかの段階で品質検査を行っていて、原料を受け入れる時やボトルに充填する前の液体の段階、さらにボトルに充填したあとの最終段階でも検査をしているんだよ」
◆出荷する
金属の棒がたくさんあるけど、ここは何をするところ?
「ここは自動ラック倉庫。生産ラインとつながっていて、完成した製品の箱を保管する場所なんだ。たくさん棚が並んでいて多くの製品を保管できるよ。実はこの倉庫は無人で、全部ロボットがやってくれるんだ。ロボットなら500~600㎏の箱もすいすい運んで、積み上げてくれるからね。しかも、人間が指示をするだけで、ロボットが自分で考えて、適した収納場所を選んで運んでくれるんだよ」
ロボット、賢い~!人とロボットでの仕事内容の違いは?
「サンスターは『安全』を大事にしているんだ。いくら品質のいいものを作っても、働いている人が危険ならよくないでしょう?だから人間の安全を確保するために、単純作業や危険なことはロボットや自動制御の機械にお願いしているよ。でも『変な音がする』とか『気温が上がったな』とか、ちょっとした変化をとらえられるのは人間の強みだから、そういうところは人間の出番だね」
竹口さんはこの仕事をしていて、どんなところに一番やりがいを感じますか?
「私たちが作っているのは日用品なので、お客様にとても身近に感じていただけるところにやりがいを感じているよ。ドラッグストアやコンビニなどでお客様が商品を選んでくれている姿を見かけると嬉しい気持ちになるよね。工場では1日に何万本も生産しているけど、お客様が手に取るのはこのうちの1本。一つひとつを大切に仕上げなければならないと日々思っています」
竹口さん、今日はありがとうございました!
たくさんのロボットたちがはたらく工場内、最先端でビックリ!僕たちが毎日使う製品が、安心・安全につくられていることがわかって嬉しいな。お口の健康を守る製品を選ぶのが楽しみになりそうだね。
取材・文/朝倉由貴
撮影/三橋優美子
※一部、サンスター提供写真