歯の定期健診に行くと、先生から「よくみがけていますね」と褒められることもあれば、「もう少し気をつけましょう」とアドバイスをもらうこともあるでしょう。一体、歯みがきが上手な人と、指摘されてしまう人の差は何なのでしょうか。クラブサンスターの運用メンバーのひとりであり、歯科衛生士の資格を持つ大津さんにライターが話を聞きました。
監修者プロフィール
- 大津 朱里(おおつあかり)
- クラブサンスターでは「専門家に聞く!お口の悩みQ&A」を担当する一方、医療従事者専用サイト、クラブサンスタープロの運用にも従事。消費者と医療従事者のみなさんを繋ぐサポートをしている。
https://www.club-sunstar.jp/article/column/oral/5092/
- ライター はがひかる(ペンネーム)
- 40代。夫と小3の子どもの3人暮らし。ブラッシングは念入りに行っている方だが、歯科健診ではみがき残しを指摘されることもしばしば。
歯科健診で「褒められる」のは嬉しい、「ホッと」する
クラブサンスターに5月、新しく「
クラブサンスターカフェ」というコミュニティができました。さっそく、コミュニティをのぞいたところ、会員のみなさんのやり取りで歯科健診が話題となっていました。
「歯科健診で褒められると嬉しい」「“問題なし”といわれると、ホッと安心する」といった投稿がありましたね。「キレイにみがけていますよ」と褒めてもらえるのは、モチベーションアップにつながりますね。
関連コンテンツ:クラブサンスターカフェ
【オーラルケアで「うれしい!」と感じたこと、ありますか?】
大人になっても褒められるのは嬉しいものですよね。一体、どうすれば歯科健診で褒められるような、上手な歯みがきができるのでしょうか…?
お口の中の状態というのは、自分ではわかってるつもりでも意外と知らないものです。まず、みがき残しが起きやすい場所を知っておくとよいですよ。
ぜひ、教えてください!
みがき残しが起きがちな、3つの要注意スポットを大公開
みがき残しが起きやすいのは、こちらの3つのスポット。
①歯と歯の間
②噛みあわせ面
③歯と歯ぐきの境い目
いずれも、プラーク(歯垢)がたまり、むし歯になりやすい箇所でもあります。
歯をみがく際は、ハブラシの毛先がしっかり歯にあたるように左右、上下に細かくハブラシを動かすことを心掛けます。舌で歯を触ってみて、ツルツルしていればOK。ザラザラとしていたら、プラーク(歯垢)が残っているサインです。
毛先が届きにくい「歯と歯の間」、特に子どもは「噛みあわせ面」に要警戒!
より詳しく、それぞれのみがき方のポイントや注意点を教えてください。
①歯と歯の間は、上記に挙げた3つの中でもハブラシの毛先を当てにくく、みがき残しが起きやすい場所です。先ほど触れたように、歯みがきの際は、ハブラシを小刻みに動かすことで、歯と歯の間に毛先が届くようにしましょう。プラーク(歯垢)の落としやすさは、ご自身の歯と歯の間の大きさや歯並びにも影響されますので、ハブラシだけで落とせない汚れは歯間ブラシやフロスを使ってケアを行います。
②噛みあわせ面で、注意したいポイントはありますか?
②噛みあわせ面は、特に、お子さんの注意が必要です。奥歯はみがきにくい上、生えかけの乳歯は溝が深いため、みがき残しが起きやすくなります。実は、子供のむし歯の8割以上が噛みあわせ面で起きているという
報告(※1)もあります。保護者の方が仕上げみがきをする際に、歯の表面と裏面だけみがき、噛みあわせ面をみがき忘れているケースもよく見かけます。みがき忘れを防ぐには、あらかじめ歯をみがく順番を決めておくのがおすすめです。
③歯と歯ぐきの境い目の、注意すべきポイントも教えてください。
③歯と歯ぐきの境い目は、歯ぐき下がりや炎症がある方は特に気を付けたい箇所です。プラーク(歯垢)がたまると、むし歯や歯周病などトラブルの引き金となるので要注意。ブラッシングする際は、毛先を45度の角度で当てて、適度な力でハブラシを細かく動かすことを意識しましょう(バス法)。前歯をみがくときには、ハブラシを横だけでなく縦に動かして、歯への毛先の当たり方を変えるのも効果的です。
●歯みがきのポイント
※歯みがきのポイントについてより詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
【完全保存版】オーラルケア基本大全! ― 歯みがき編 ― 歯みがきの時間は?ハブラシの当て方は?気になる疑問を総まとめ
なるほど、早速今日から、歯みがきの時に意識していきたいと思います。
いいですね!お口の状態は人によって違いますから、ご自身で判断せず歯科健診でご自身にあったみがき方やオーラルケアアイテムの選び方についてアドバイスをもらうのがおすすめです。プラーク(歯垢)を染めて見える化することもできますので、一度、相談してみるとよいでしょう。
※関連記事のこちらもどうぞ
定期受診のすすめ!プロフェッショナルケアとセルフケアの関係
歯科衛生士がお気に入りの歯みがきアイテムとは?
どんなハブラシを使ってケアするかも、みがき残しを作らないために重要だと思うのですが、たくさん種類があって、どれがよいのか迷います。大津さんがおすすめのハブラシはありますか。
ガム・ハグキラボデンタルブラシ#588です。
#588は毛先が3本に分かれた独自開発のハグキケア毛を採用し、歯ぐきにやさしいだけでなく、弾力ある毛先でしっかりとプラーク(歯垢)をかきだすのが特長です。歯と歯の間と、歯と歯ぐきの境い目、どちらもしっかりケアできる設計のハブラシで、健康な方から歯ぐきに少し炎症がある方まで幅広くお使いいただけます。
ガム・ハグキラボデンタルブラシ♯588
「ハグキラボ」とかかれたパッケージが目印。商品はスーパーやドラッグストアの店頭、また、オンラインストアでお買い求めいただけます。
歯ぐきにやさしく、しかも汚れをしっかり落とせるんですね!歯と歯の間に使う、歯間清掃具のおすすめも教えてください。
ガム・歯間ブラシL字型です。サイズ展開が6種類と豊富にあるので、ご自身にあったぴったりのサイズを見つけられるでしょう。ハブラシだけでは歯と歯の間のプラーク(歯垢)を落としきることは難しいので、日々のオーラルケアに歯間清掃具を加えてくださいね。オーラルケアの基本は、毎日のケアの積み重ねですから、継続しやすいアイテムを使っていただくのがいいと思います。
みがき残しのないようにするには、ケアの習慣化が必要であり、ケアの質を高めるには自分のお口の状態やみがき残しが起きやすい箇所についてプロからアドバイスをもらうことが大切なんですね。次の歯科健診で私も褒めてもらえるように、毎日の歯みがき頑張ります!
※1 厚生労働省e-ヘルスネット、むし歯の特徴・原因・進行(参照日:2024年7月1日)
歯科衛生士おすすめアイテムもご紹介
歯周病菌とたたかいつづけてきたサンスターG・U・M(ガム)のオーラルケア商品で、あなたにあった歯周病ケアをはじめましょう。